鎌田大地とラツィオに何が起きたのか ガゼッタ紙記者が伝える「破談」の舞台裏 (3ページ目)

  • フランチェスコ・ピエトレッラ●文 text by Francesco Pietrella(『ガゼッタ・デロ・スポルト』)
  • 利根川晶子●訳 translation by Tonegawa Akiko

 今、彼はそれらをすべて変えなければならない。寝耳に水、いやまさに恩を仇で返された感じだろう。新たなチームをまた一から作り上げるのは困難だ。それもあってか、フォルメッロから伝え聞くかぎりでは、トゥドール自身もラツィオに残るかどうか思案中だという。

"鎌田ショック"がチームに与える影響は大きく、チームの空気は今、かなりピリピリしている。ラツィオは7位でリーグを終え、ヨーロッパリーグの出場権を手に入れた。つい数日前まで、来季に対する期待度はとても高く、トゥドールのもと、ヨーロッパリーグ優勝、チャンピオンズリーグ出場、もしくは数年後のスクデットを目指して、新たなラツィオの時代が本格的に始動すると思われていた。

 しかし、鎌田の件がすべてをひっくり返してしまった。まだ事態のすべてを消化しきれておらず、今日のフォルメッロの天気は晴れない。

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