パリ五輪の「死の組」、日本の対戦相手3カ国を徹底解剖 出場全チームの横顔 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 なかでも外せないのは、攻撃的MFで背番号10をつけるオスカル・グローク。176センチと背はそれほど高くないが、スピードとインテリジェンスがあり、U-21ヨーロッパ選手権では多くのチームを泣かせた。現在はオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに所属するが、少なくとも15のチームが彼をほしがっている。また、GKダニエル・ペレスはマヌエル・ノイアーのサブとして、昨年夏にバイエルンに加入している。

 その一方で、オリンピック委員会もイスラエルチーム自体も、大会中のテロを非常に警戒している。かつてミュンヘン五輪では、選手村に忍び込んだテロリストが、イスラエルの選手11人を殺害した過去もある。イスラエルの試合はテロの「ハイリスクマッチ」に指定されており、そのなかには日本戦も含まれている。
(つづく)

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