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久保建英の今季は「10点中7.5点」とレアル・ソシエダ番記者「シーズン半ばまで決定的な働き」も「アジアカップは間違いなくプラスになっていない」 (3ページ目)

  • イケル・カスターニョ・カベージョ●取材・文 text by Iker Castaño Cabello

【来季もラ・レアルには久保が必要だ】

 現在、彼のポジション争いの主なライバルはベッカーだが、ふたりは異なるタイプの選手だ。久保はドリブルと突破力、ベッカーはスピードと得点力を武器にしている。久保は本調子になれば、レギュラーの座を問題なく取り戻すことができると思うが、我々が注目しなければならないのは、攻撃的な選手が夏に加入する可能性である。

 今季のセンターフォワード3人(カルロス・フェルナンデス、アンドレ・シウバ、ウマル・サディク)はうまく機能せず、ほとんどゴールを決めていない。レンタルのアンドレ・シウバは今季終了後に所属元のライプツィヒに戻り、ほかのふたりは今夏レンタルに出される可能性がある。

 イマノルは獲得する選手次第で新たな システムに変更するかもしれず、それによって久保の重要度が増すこともあれば減少することもある。しかし、はっきりしているのは、久保はどんなシステムであろうともプレーでき、すぐに適応できる選手だという点だ。

 現時点では唯一、獲得候補としてセルタのノルウェー代表FWストランド・ラーセンの名前が挙がっている程度だ。

 以上が 、久保に対する私の最終的な結論である。彼は今季、自身の可能性を下回る結果で終わることになるだろうが、来季は再びチームの重要な選手のひとりとなり、多くのビッグクラブの注目を集め、サポーターは再び愛情のしるしとして彼の名前を歌い、叫ぶだろう。ラ・レアルには久保が必要だ。

 両者は美しい関係を築いており、3年連続でそれが維持されることが期待される。おそらくラ・レアルは再び3大会に出場するだろうが、来季はシーズン半ばに代表の大会が開催されることはない。そのため、久保は今季以上のパフォーマンスを発揮できるはずだ。
(髙橋智行●翻訳 translation by Takahashi Tomoyuki)

著者プロフィール

  • 高橋智行

    高橋智行 (たかはし・ともゆき)

    茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。

【画像】今季のレアル・ソシエダの主要フォーメーション

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