久保建英、想定外の2戦連続先発落ち 指揮官は理由を「すべてが少しずつ」と説明 (2ページ目)

  • 中島大介●取材・文・撮影 photo&text by Nakashima Daisuke

 その久保は投入直後、ボールを受けると小刻みなステップでボックス内へ侵入。相対するバルセロナのSBジョアン・カンセロを半歩分ずらすようにかわすと、そのまま左足を一閃した。鋭いシュートは枠をとらえていたが、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンにキャッチされてしまった。

 その後も久保は積極的にパスを呼び込み、カットインからクロスを送り込むなど攻撃の起点となろうとしたが、得点に結びつけることはできなかった。同点を目指したソシエダだったが、アディショナルタイムにハンドでPKを与えると、ハフィーニャにゴールを決められ、2-0で試合終了を迎えた。

 試合後の会見で、ソシエダのアルグアシル監督は、久保、バレネチェアのベンチスタートに関し、「理由は、すべてが少しずつ。バルセロナに打撃を与えるには今日のスタメンがベストだったし、実際、相手を驚かすことができた」と答えている。

 ソシエダはこの敗戦で順位を7位に落とし、またバルサは勝利によって2位となり来季CL出場権を確実なものとした。

 ソシエダはこの後、中2日で8位のバレンシア、さらに中2日で6位ベティスと、連戦が待っている。

著者プロフィール

  • 中島大介

    中島大介 (なかしま・だいすけ)

    1979年生まれ。2006年よりバルセロナ在住。サッカーを中心にヨーロッパ各地で様々なスポーツの撮影、スポーツ選手インタビュー、ポートレートの撮影など。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員。バルセロナでカフェも経営。

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