浅野拓磨は「ボーフム、やばいね」「ほんまに1対1だね」と戦術で驚かれ、降格圏にいても「どうにでもなる」 (3ページ目)
【浅野は何度も日本代表を助けるゴールを奪ってきた】
思い起こせば、浅野は昨年9月に負傷し、11月下旬のワールドカップ本番まで1試合もプレーしないままカタール入り。直前の親善試合・カナダ戦で45分間プレーしただけで初戦のドイツ戦を迎えたのだった。
それに比べれば、チームとしては勝ち点もあり、両脚は万全。悪くはない状況だ。
「いい状況というか、全然、どうにでもなるっすね」
そう話す浅野は明るく、力強かった。
これまで多くのシュートを外してきた浅野だが、勝負強さなのか、運なのか、ワールドカップ予選や本大会で日本代表を助けるゴールを決めてきているのは、もしかしたら日常のこうした厳しさがひと役買っているのかもしれない。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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