「暴動はいつ起きても不思議ではない」インドネシアのサッカーリーグで活躍 初の優勝を経験した日本人選手の苦労「成功するのは難しい」 (5ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by Nanbu Kenzo

 サッカー選手はいつまでもできるわけではないし、しっかり稼げる時に稼ぎたい。そういう意味では、将来的には東南アジアを出て、よりサラリーのいい中東のカタールかサウジアラビアに行くのが次の目標ですね」

 サッカー選手のキャリアの築き方は、選手の数だけ無数にある。自信と覚悟さえあれば、南部のような柔軟な発想で海外を渡り歩くのも、ひとつの選択として面白いかもしれない。

南部健造(なんぶ・けんぞう)
1992年8月生まれ。東京ヴェルディユース出身。中京大を経て、カターレ富山(J3)、JFLのブリオベッカ浦安やFC大阪でプレーし、2019年にタイへ。タイではカセサートを皮切りにカスタムズ・ユナイテッド、ウタイターニー、ナコーンパトム・ユナイテッド、ラヨーンといずれも2部の5クラブを渡り歩いた。2022年にインドネシア・リーガ1(1部)のPSMマカッサルへ移籍。33試合に出場(うち25試合に先発)。日本人選手としてインドネシア1部で初めてリーグ優勝を経験した。

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