マンチェスター・シティがCL頂点へ王手 難敵レアル・マドリードを崩しきった先制ゴールは十八番の形

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
カイル・ウォーカーにパスが渡ったあと、マンチェスター・シティはどのように崩したか?

 UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2戦、マンチェスター・シティ対レアル・マドリードが行なわれ、マンチェスター・シティが4-0で勝利。トータルスコアで5-1とし、2シーズンぶりに決勝へ進出した。

 アウェーでの第1戦を、1-1の引き分けで折り返したマンチェスター・シティ。ホームの第2戦では、立ち上がりから高いボールポゼッションで主導権を握った。するとベルナルド・シウバが前半23分に先制点、37分にも追加点を奪い、2点リードで前半を折り返した。

 後半に入るとレアル・マドリードも攻勢に出るが、後半31分にセットプレーからマヌエル・アカンジのゴールでリードを広げると、アディショナルタイム1分にフリアン・アルバレスが4点目を決め、4-0で大勝となった。

 今回は、マンチェスター・シティの先制のシーンを取り上げる。

 前半23分、右サイドの敵陣深い位置でジョン・ストーンズがボールをキープし、後方のカイル・ウォーカーへバックパス。そこにベルナルド・シウバをマークしていたエドゥアルド・カマビンガが対応に出る。

ウォーカーが受けたあと、マンチェスター・シティはどのように相手を崩したかウォーカーが受けたあと、マンチェスター・シティはどのように相手を崩したかこの記事に関連する写真を見る 次の場面で、マンチェスター・シティはどのようにレアル・マドリードを崩したか、というのがQuestionである。

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プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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