マンチェスター・シティがやっぱり強い。アーセナルを倒したゴールシーンの完璧な崩しに注目 (2ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

Answer 
ギュンドアンは、相手アンカーの位置が空いたのを察知。素早くスペースにポジションをとった

 高い位置でボールを奪ったあとに相手の隙を見逃さなかった、マンチェスター・シティの見事な崩しのシーンだった。

ギュンドアンは、相手アンカーが前に出られないのを察知。素早くスペースにポジションをとり、ゴールへつなげたギュンドアンは、相手アンカーが前に出られないのを察知。素早くスペースにポジションをとり、ゴールへつなげたこの記事に関連する写真を見る ポイントは、アーセナルのセンターバック、ガブリエウがビルドアップのためにサイドに開いていたことだ。

 そのビルドアップに対してマンチェスター・シティは高い位置からハイプレスをかけると、カイル・ウォーカーが奪ったボールをベルナルド・シウバが拾い、ワンタッチでロドリへとつないだ。

 攻守が入れ替わると、すぐに相手の隙に気がついたのがギュンドアンだった。アーセナルはガブリエウがサイドに開き、中央はMFのジョルジーニョが下がっていたため、アンカーの位置が空いていたのだ。

 さらにジョルジーニョは、ハーランドが側にいるために前へ出られなかった。ギュンドアンはそのことを察知すると、すぐにスペースにポジションを取り、ロドリからボールを受け取った。

 この時、ガブリエウが中央に戻ることで、ガブリエウへプレスに行っていたデ・ブライネがフリーになり、中間ポジションでギュンドアンとデ・ブライネの2人が浮いたのが決定的だった。

 アーセナルはガブリエウと入れ替わりでジョルジーニョが詰めていくが間に合わず、ギュンドアンのスルーパスでデ・ブライネが抜け出した。そこへガブリエウが寄せに行くと、今度は中央のハーランドが空いてフィニッシュとなった。

 相手の状況を素早く把握し、的確に隙を突いたギュンドアンのプレーを起点に、マンチェスター・シティが完璧に崩した3点目だった。

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