マンチェスター・ユナイテッドの攻撃力が爆発中。エースFWが絶好調のなかマンチェスター・シティとのダービーへ (2ページ目)
Answer
ペリストリがダイアゴナルランで相手を釣り出し、フリーのラッシュフォードがスルーパスを受ける
終盤になってチャールトンの守備が間延びしたところを、マンチェスター・Uが確実に突いてダメ押しゴールを奪った場面である。
ペリストリが左斜めに動いたことで、ラッシュフォードが中央でフリーでパスを受け、ゴールへこの記事に関連する写真を見る GKからつないだボールをマラシアが前へ運び、カゼミーロが相手中盤ラインの裏にポジションを取ると、そこへマラシアが縦パスを入れる。
そしてカゼミーロがフリーでターンをする瞬間、ペリストリの動き出しが決定的となった。
チャールトンの最終ラインは3人が残っていたが、ボールサイドのライアン・イニスはカゼミーロにつき、逆サイドのルーカス・ネスはスコット・マクトミネイを見ていた。そこで中央のエオガン・オコネルに対して、マンチェスター・Uはペリストリとラッシュフォードで数的優位を作れていた。
カゼミーロが振り向いた瞬間にペリストリがダイアゴナルに動き出し、オコネルはついていくしかない。それによって中央でラッシュフォードがフリーになると、カゼミーロがそこへスルーパス。ネスが絞るが間に合わず、ラッシュフォードが冷静に決めて3点目となった。
ラッシュフォードは公式戦6試合連続得点を記録。ホームでは8試合連続得点となり、ウェイン・ルーニーのホームでの連続得点記録を塗り替えた。
そして次節はホームでのマンチェスター・ダービーを迎える。絶好調のエースが、宿敵を相手にオールド・トラフォードでどのような活躍を見せるのか注目である。
◆【動画】カラバオカップ準々決勝 マンチェスター・Uvsチャールトン ハイライト
(マンUの3点目のシーンは、5分22秒~51秒)
【筆者プロフィール】
篠幸彦(しの・ゆきひこ)
1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の”実戦ドリル”でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。
2 / 2