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鎌田大地とソン・フンミン。同ポジションの日韓のエースはCLでキャラの違いを際立たせた (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by AP/AFLO

レアル以外は低調なスペイン勢

 昨季、ナポリの監督に就任したスパレッティは、こちらの期待に違わぬ好チームを編成し、CLの舞台に戻ってきた。今季のダークホースと言っても過言ではない。ダークホースと言えば、2018‐19シーズンにあわや決勝進出かという段まで漕ぎつけた近年のアヤックスの代名詞になるが、そのアヤックスにナポリは豪快に殴り勝った。レアル・マドリード、マンチェスター・シティ、バイエルンなど優勝候補に挑むその姿がいまから楽しみである。

 ベスト16入りを決めたクラブ・ブルージュもダークホースと言えるだろう。第3節ではアトレティコに対し2-0で勝利。4節では同じくアトレティコに対し、退場者を出しながら0-0で引き分けている。アフリカ系の選手を中心としたこの多国籍軍からも目が離せない。

 そのブルージュに1分1敗に終わったアトレティコはグループBで3位に沈んでいる。セビージャもグループGで3位。またバルセロナもグループCで3位だ。グループFで首位に立つレアル・マドリード以外のスペイン勢3チームは、突破が危うい状況にある。

 なかでも情けないのはバルサだ。第3節で敗れたインテル(現在セリエA7位)をホーム、カンプノウに迎えた第4節も3-3の引き分け。しかも後半のアディショナルタイムに同点に追いつくという、まさに薄氷を踏む戦いだった。ベスト16入りの目は首の皮一枚残っているが、言い換えれば、ほぼ絶望的となったわけで、2シーズン連続のグループリーグ敗退は濃厚となっている。

 それとW杯を戦うスペイン代表の関係がどうなのかは定かではないが、CLを戦うスペインのクラブサッカーが、けっして元気な状態でないことだけは確かなようである。

 CLのグループリーグが終了すると、その2週間後にはカタールW杯が開幕する。それぞれの出場メンバーの何割かは同じ顔ぶれだ。残り2節、CLグループリーグの戦いは見物である。

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