リバプールが今季4冠へ向けてラストスパート。相手の裏をみごとに突く痛快な攻撃のポイントは何か (2ページ目)
Answer
縦パスの出し入れから右サイド裏のスペースに2人が抜けだして崩した
ゴールキックからのビルドアップに対して、ユナイテッドが前からプレスをかけにいったところを、リバプールがみごとに剥がして崩しきったシーンである。
サラーの落としを受けたヘンダーソンがマネへ縦パス。マネが右サイド裏へ出して崩したこの記事に関連する写真を見る 最初のポイントは、アレクサンダー=アーノルドがジョエル・マティプからパスをもらって前へ持ち出す時、前線からサラーが下りてダロトを釣り出し、右サイド裏にスペースを作っていること。
さらに大事なポイントは、同じタイミングでジョーダン・ヘンダーソンがポジションを下げて、ボールロスト時のカバーをしながらサラーのパスを受ける準備をしている点である。
サラーがパスを戻すと、ヘンダーソンはワンタッチで中央前のマネへ展開。ここでマネに対して相手のハリー・マグワイアが中途半端に釣り出され、右サイドには大きなスペースが生まれた。そこへサラーとアレクサンダー=アーノルドの2人がフルスプリントで抜け出した。
ここにサラーだけでなく、アレクサンダー=アーノルドまでもが抜け出すダイナミックさとスピード感が、リバプールの真骨頂だ。
マネのパスで抜け出したサラーがワンタッチでクロスを入れ、中央へ走り込んだディアスが押し込んで先制点。ユナイテッドのプレスをかわし、それを逆手に取るように裏のスペースへ抜け出したリバプールの鮮やかすぎるゴールだ。
リバプールは、ここまで4冠の可能性を残している(※リーグ杯優勝、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグで優勝の可能性)。シーズン終盤にこの好調を維持し、いくつの優勝を勝ち取るのか注目である。
◆【動画】プレミアリーグ リバプールvsマンチェスター・ユナイテッド ハイライト
(リバプールの先制点のシーンは0秒~1分11秒)
◆【図】2021-22シーズン中間地点 欧州トップ10クラブフォーメーション
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