久保建英、堂安律を超える可能性。坂元達裕がベルギーでプレーの幅を広げている (3ページ目)
トップ下での多彩な動きは久保以上
日本代表歴はあるが、序列的には久保、堂安に劣る坂元は、そうした意味でも新鮮に映る。久保は「トップ下でプレーすることが一番好きだ」と、テレビのインタビューに答えていたが、トップ下周辺での多彩な動きでは、坂元のほうが勝っている。真ん中の狭いエリアで、相手の逆を、繊細なタッチで突くことができる。
典型的なウインガーという定義が崩れ、10番的な要素が増した坂元。言うならば、ウインガー兼ファンタジスタだ。ファンタジスタはプレッシングの台頭とともに激減したキャラクターだが、坂元にはプレッシングの時代においても、トップ下周辺で魅せるプレーをするだけの技巧がある。ともするとひ弱そうに見えるが、多彩な技巧で身体的な弱みを補うことができている。その結果、170センチはハンディではなく、逆に魅力的に映る。
翌節(3月6日)、オーステンデは名門アンデルレヒトとアウェー戦を戦っている。試合は0-3で敗れたが、坂元はフル出場。坂元はオーステンデから欧州のどの街に羽ばたくことができるか。25歳という、けっして若くない年齢が、はたしてどこまでネックになるか。その動向に目を凝らしたい。
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