長谷部誠がクラブと異例の長期契約を結んだ背景。ドイツ紙も描く相思相愛 (3ページ目)

　長谷部はすでにドイツサッカー連盟（DFB）が主催する、現役有名選手向けに始まった「Players pathway」なる指導者講習のパイロットプロジェクトに参加しており、すでに講習を受け始めている。連盟主催のパイロットプロジェクトだけに、クラブはきちんとしたバックアップ体制を構築しているはずだ。それだけのことをしてしかるべき選手と、長谷部は見られているのだ。

　長谷部がドイツでセカンドキャリアをスムーズに始められたら、それは日本の後輩たちにとって重要なロールモデルとなるだろう。そして個人的にはいつの日か、フランクフルトで指導経験を積みながらでもいいから、そこで得た経験を日本に還元する方法を模索してほしいと思う。

　Ｊリーグも日本代表も、一定のレベルまで成長したのは確か。たが、打破できない壁があると感じることも多い。長谷部の未来は、それを突き破る助けにもなるのではないだろうか。