バルセロナ新監督候補の最右翼、シャビが語った「バルサイズムの神髄」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFP/AFLO

 やはり、シャビ監督の誕生が待望される。

「バルサのスタイルは変わらないよ。それは監督次第ではない。カンプ・ノウの観客が伝統に背くことを許さないんだ」

 現役時代、シャビはバルサイズムをそう説いていた。

「バルサは最後方から丁寧にボールを前線に運ぶ。たとえ敵が手ぐすね引いて待っていても怯まずにパスを回す。相手のミスを誘ったほうが効率はいいのを承知で、僕らは能動的に攻めるのさ。攻めの枚数が多ければ守りは薄くなるし、後方にはスペースを与える。リスクは高いし、多くの人は恐れるだろう。しかし、それに挑むからこそ、バルサは唯一無二の存在として称賛されるんだ」

 攻撃こそ最大の防御なり。そんなバルサイズムを取り戻せるのは、シャビしかいない。

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