イニエスタをさらに多彩にしたコロンビアの怪人。敵ボールは奪わない (4ページ目)
リケルメは2005-06シーズン、ビジャレアルの一員としてCL準決勝まで進出した。アーセナルと戦ったその第2戦で、自らPKを外す失態を演じたが、古典的なプレーと折り合いをつけながらも欧州の頂点に迫った。
リケルメとの比較で大きく上回るバルデラマなら、どうだっただろうか。リケルメを天才と言うなら、バルデラマは怪人だ。CLの舞台で一度、見たかった選手を挙げよと言われれば、文句なくコロンビアが生んだこの怪人になる。強烈な南米臭をいかんなく発露させたその古典的なコテコテのプレーを、近代サッカーの最前線であるCLの舞台で見てみたかった。
そこでどんな化学反応が起きるのか。たっぷりと想像してみたい。
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