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メッシは竈門炭治郎?「鬼滅の刃」ファンのサッカー識者3人が熱く語る (2ページ目)

倉敷 メッシは相手ディフェンス陣にバス2台分と表現されるほど人数をかけてコースを塞がれても、進みたい道をつくれる超絶技を持ち合わせています。炭治郎も下弦の伍の鬼である累と対峙した時、日輪刀が折れて絶体絶命の窮地に陥るのですが、最も精度が高い最後の型、水の呼吸・拾ノ型「生生流転」で近距離戦に持ち込むための道をつくって突破しようとします。回転を増すごとに強い斬撃となっていくこの技は、クラックが巧みに足の裏を使ったターンを駆使しているようです。うん、メッシとイメージが重なりますね。

小澤 さらに言うと、メッシも炭治郎と同じで、自分だけで突破することもあれば、仲間と組むことによって、仲間の良さや自分の良さをさらに引き立たせることもできます。いわゆるグループワークです。『鬼滅の刃』のストーリーも、グループで鬼に対抗していくという点で、チームスポーツのサッカーとよく似ています。

倉敷 「生生流転」で累に迫る炭治郎ですが、血鬼術で糸の強度を上げられ、絶体絶命のピンチに陥ります。それでも必死にヒノカミ神楽「円舞」を繰り出していく。さらに禰󠄀豆子の血鬼術「爆血」の力を借りて炭治郎はついに累の頸を落とすわけですが、実は累を倒せてはいなかった。ダメージから起き上がれない炭治郎にとどめを刺そうとする累の前に颯爽と現れたのは水柱の冨岡義勇。義勇は水の呼吸・拾壱ノ型「凪」を使って、一瞬で勝負を終わらせました。

 これをサッカーのシーンに重ね合わせると、禰󠄀豆子がポストプレーでお膳立てしてくれたシュートは決まらなかったけれど、2列目からフォローに入ってきた冨岡義勇があっさりとネットを揺らしてくれた、ということですね。バルサに例えるならメッシのシュートのあと、昨季ならルイス・スアレス(アトレティコ・マドリード/ウルグアイ代表)が、今季ならフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ/オランダ代表)あたりが決めた感じです。

 いずれサッカー界の柱たちの話もしたいのですが、嗅覚の優れた柱レベルというとメッシ以外に誰が思い浮かびますか? 炭治郎は感情も嗅ぎ取れる嗅覚の持ち主ですが、ゴールの匂いだけでなくこの試合に何が懸かっているか? とか人生における分岐点すら嗅ぎ分けたディエゴ・マラドーナは特別な存在だったと思うのですが。

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