冨安健洋の移籍先はプレミアの可能性大。出場記録ストップもいい機会だ (4ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 現実的な話をすれば、ボローニャが望む2500万ユーロという決して安くはない額を払えるチームを、コロナ禍で大きな打撃を受けているイタリアで見つけるのはかなり難しい。

 今シーズン末に冨安がボローニャを後にするにはほぼ確実だろう。サポーターもそのことをよくわかっている。残念には思うだろうが、チームが彼を手放したからといって大騒ぎはしないだろう。ボローニャのサポーターグループ、「クルヴァ・ロッソブルー」の代表はこう言っている。

「トミーは我々の仲間だ。ボローニャにとても馴染んでいるし、誰もが彼を好ましく思っている。だが、ボローニャは、いい選手を売って財政的にチームを存続させているチームで、我々はそれに慣れている。トミーは間違いなく大いなる力を持った選手だ。まだ若いし、もっと大きなチームに行って、そこで活躍すべきだと思う。彼はきっとどこに行ってもボローニャのことを忘れはしないだろう。ボローニャが決してトミーのことを忘れないのと同じようにね」

 別れの時は近づいている。

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