久保建英が体感したレアルとの距離感。1軍半の王者は慌てなかった (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 レアル・マドリードとの地力の違いばかりが際立った。

 久保は、"存亡の時"を迎えているだろう。レアル・マドリードとの距離感を云々している場合ではない。守備面での消耗を余儀なくされる中、攻撃面で貢献できるか。ヘタフェ入団前から指摘されていた難しさをクリアしなければならない。

「ゼロ」

 レアル・マドリード戦、それが主要スポーツ誌からいっせいに浴びせられた日本人への非情な評価である。

 2月14日、ヘタフェは上位を争うレアル・ソシエダと対戦する。久保は、先発の座をつかめるか。

 展開としては、受けて守って、カウンターを狙うことになるだろう。出場した時間で決定的な仕事をすることによって、再び流れを劇的に変えられるはずだ。

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