2021.02.08

非常事態のリバプールでサラーが奮闘。ゴール前での見事な駆け引き

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
フィルミーノがルックアップした直後、サラーはどんな動きをしたか?

 昨季王者・リバプールが非常事態だ。守備の要のフィルジル・ファン・ダイクとジョー・ゴメスが長期離脱というなか、第20節トッテナム戦ではファビーニョが試合前に筋肉系のケガでメンバー外となり、ジョエル・マティプも前半にじん帯損傷で負傷交代。センターバック(CB)の主力4人が離脱という事態となった。

 これまでもジョーダン・ヘンダーソンをCBで起用するなど急場しのぎで戦ってきたが、シーズン終盤を戦い抜くには補強が急務。冬の移籍市場でベン・デイビス、オザン・カバクとDFふたりの獲得に成功はしたが、どれだけやれるかは未知数だ。

 守備陣が危機的状況にあるなか、頼みの綱は前線の破壊力である。とくにエースのモハメド・サラーの得点感覚は凄みを増し、現在15得点でプレミアリーグの得点ランキング1位につけている。

 FAカップ4回戦のマンチェスター・ユナイテッド戦での得点は見事だった。

右から中へ動き出したサラー。このあとどこでボールを受けたか 前半19分、中盤でボールを持ったロベルト・フィルミーノが前を向くと、ヴィクトル・リンデロフの横をサラーが走り出した。

 サラーはこの時、どんな駆け引きをしただろうか。