柴崎岳、殻を破る絶好機到来。1部級の攻撃陣を擁して昇格狙うレガネス (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 たとえばセルビア代表の経験があるFWウロシュ・ジュルジェヴィッチを擁する5位のスポルティング・ヒホンは、ダークホースと言えるだろう。日本ではあまり伝わっていないが、アストゥーリアス地方のサッカー熱は高い。オビエドとのダービーは2部とは思えない熱狂を生む。また、ヒホンの下部組織マレオは、ルイス・エンリケ、アベラルド・フェルナンデス、ダビド・ビジャなどを輩出した名門である。マンチェスター・シティでプロデビューを飾って戻ってきた攻撃的MFマヌ・ガルシアも、マレオ出身者だ。

 リーガ2部は実力が拮抗している。メンタルの作用で結果はいくらでもひっくり返る。そこは経済的には厳しい条件で「地獄」と表現されることもある場だが、その競争力がリーガ全体を支え、「天国」と形容される1部への登竜門になっているのだ。

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