2020.12.11

柴崎岳、殻を破る絶好機到来。1部級の攻撃陣を擁して昇格狙うレガネス

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 2020-21シーズン、リーガ・エスパニョーラ2部は第17節を終えて、マジョルカ、エスパニョールが1、2位を占めている。いずれのクラブも、日本人にはなじみが深い。マジョルカはかつて大久保嘉人、家長昭博、そして昨シーズンは久保建英が在籍。エスパニョールも西澤明訓、中村俊輔がプレーしている。

 両チームは昨シーズンまで1部にいたクラブだけに、地力を発揮していると言える。

 首位のマジョルカは、1部でも好セーブを披露したGKマノーロ・レイナを擁し、失点はわずか3と堅牢さを誇る。久保に次ぐ攻撃のキーマンだったダニ・ロドリゲスも、チーム最多6得点と、気を吐いている。2位のエスパニョールは、ラウール・デ・トマスが9ゴールで得点ランキングトップ。レアル・マドリードの下部組織育ちで、そのゴールセンスは2部に収まらない。両チームは有力な昇格候補だ。

 もっとも、リーグ戦が4割程度消化した時点の順位では、トップ3の座(昇格圏。1、2位は自動昇格。3~6位はプレーオフ)はまだまだ確たるものとはならない。

好調のレガネスを中盤で支えている柴崎岳 過去20シーズン、この時期までトップ3に入っていても、3チームすべてが昇格したことは一度もないのである。3位までのチームの昇格が0だったことが8回。昇格が1チームだったことが10回で、2チームだったことが2回となっている。ちなみに昨シーズンは、岡崎慎司を擁したウエスカのみが昇格を手にした。

 勝負は、強いストレスがかかる後半戦に決まるということか。

 昨シーズン、3位で昇格プレーオフに進出したレアル・サラゴサは、ビクトル・フェルナンデス監督のもとで攻撃的サッカーを実現させていた。

 しかし今季は監督が去り、香川真司を契約解除としたことが影響したか、開幕からまったく調子が上がらない。ルーベン・バラッハ監督を解任した後も低空飛行のままで20位に低迷。昇格どころか、2部B(実質3部)への降格も現実に迫っている。

 一昨シーズン、同じく3位で昇格プレーオフを戦ったデポルティーボ・ラ・コルーニャは昨シーズン、3人の監督が就任し、最後のフェルナンド・バスケスでようやく調子を上げたが、時すでにおそし、だった。