久保建英、ビジャレアル残留か移籍か。レアル復帰の可能性はある? (3ページ目)
振り返れば、ラ・リーガ初年度の昨シーズン前半戦も、久保はマジョルカで即レギュラーの座を掴んだわけではなかった。
たとえば、昨シーズンの久保はラ・リーガ第11節までに8試合に出場し、そのうちスタメンを飾ったのは第6節アトレティコ・マドリード戦と第7節アラベス戦の2試合のみで、出場時間は382分だった。
この数字はたしかに今シーズン国内リーグの189分よりは多いものの、しかしヨーロッパリーグの出場時間と合わせると565分におよぶ。つまり同じ時期で比べてみると、昨シーズンよりも、今シーズンのほうが公式戦でプレーする時間は増えているのだ。
しかもマジョルカは残留を目標とするチームで、ビジャレアルはチャンピオンズリーグ出場権獲得(4位以内)を目指す上位チームである。そのことを考えても、あえて冬に移籍を考える必要はないだろう。
ジェラール・モレノ、パコ・アルカセル、モイ・ゴメス、カルロス・バッカ、サムエル・チュクウェゼ、ピノ、アレックス・バエナ......。世界の一線級がひしめくレアル・マドリードほどではないものの、今シーズンのビジャレアルの前線には国内屈指のタレントがそろっている。
そんな厳しい環境のなかで、久保が熾烈なポジション争いを勝ち抜き、レギュラーの座を手にしたあかつきには、おそらく次なるステップアップが待っているだろう。さらに上のステージへの階段を上るためにも、引き続きビジャレアルで切磋琢磨する必要がある。
そのステップを踏まずして、本人の願いでもあるレアル・マドリードのトップチームの一員になることはできない。それを含めて、ビジャレアル残留が久保にとってのベターな選択だと思われる。
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