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堂安律への評価が急上昇。
日本代表での競争も「ウェルカム」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by picture alliance/AFLO

そんな中、全国紙『フランクフルター・アルゲマイネ』には10月30日、堂安の特集記事が掲載された。

「アルミニアの"違いを生み出す男"」というタイトルで始まる記事は、まず堂安が英語ペラペラであることを「通訳不要だ」と伝え、「日本人にはおとなしい選手が多いが、彼は珍しく明るくて陽気だ」と紹介している。英語でコミュニケーションが取れるということで、一気にとっつきやすい存在となり、評価も高まった。

 同記事は、一時期ドルトムントが香川真司の後継者として堂安を補強リストにピックアップしていたことや、2018年にはマンチェスター・シティも冬の移籍での獲得を考えていたこと、ジョゼップ・グアルディオラが「エキサイティングなプレーヤー」と話したことなどを紹介している。

 さらにビーレフェルトへの移籍については、今季からPSVを指揮するロジャー・シュミットがプレッシングを多用するサッカーを志向しており、堂安には不向きだと判断したようだとしている。

「PSVには若くて才能豊かな選手が多いため、堂安は居場所を失った。そこでエージェントから、堂安の獲得など考えもつかなかったビーレフェルトに連絡がきた。その後はあっという間にレンタル移籍が決定。しかも"一桁台半ばミリオン"(おそらくは400万~600万ユーロ/約4億8000万~7億2000万円)の移籍金での完全移籍のオプションつきだ」と、ビーレフェルトが好条件で堂安を獲得できたことに触れている。

◆「20年前、史上最強と称された日本代表」>>

 堂安自身は今回の移籍についてこう語っている。

「試合に出られるかどうかでビーレフェルトを選んだわけでないです。リーグ的なことでいくとブンデスのほうが上ですが、クラブではPSVのほうが上です。一見、ファンから見るとPSVにいるほうが将来的なビッグクラブへの近道に見えるかもしれないけれど、最近はその考え方に、少し違和感を感じていました。少し遠回りのような道でも、そこが逆に近道だと思います。ビーレフェルトを選んだのは試合に出られるかではなく、強くなれると考えたからです」

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