マンUをけん引するポルトガル代表MF。巧みな走りで相手を幻惑する (2ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

ブルーノ・フェルナンデスがマンUの特効薬である理由>>

Answer
ラッシュフォードがカットインした瞬間に方向転換して、背後からオーバーラップ

 とにかくブルーノ・フェルナンデスのランニングが見事なカウンターだった。マタからのパスを受け、ラッシュフォードが左サイドをドリブルで駆け上がった時、後方のブルーノ・フェルナンデスは最初ペナルティーエリア中央を目指して走り出した。

ブルーノ・フェルナンデスは動く方向を変えて、ラッシュフォードの背中側をオーバーラップ。ゴールへつなげたブルーノ・フェルナンデスは動く方向を変えて、ラッシュフォードの背中側をオーバーラップ。ゴールへつなげた このふたりに対してニューカッスルDFは3人で、ユナイテッドは数的不利な状況だった。しかし、それをブルーノ・フェルナンデスのランニングで覆した。

 ニューカッスルのエミル・クラフトは、ジャマール・ラセルズのカバーリングを頭に置きながら、ブルーノ・フェルナンデスがペナルティーエリアを目指して走ってくるのを確認した。

 ところが次の瞬間、ラッシュフォードがカットインで中へ入ると、ブルーノ・フェルナンデスは中央ではなく、ラッシュシュフォードの背後を回るようなオーバーラップに切り替えた。

 この時クラフトは、ブルーノ・フェルナンデスのケアに向かいたいはずだが、ラッシュフォードがカットインしてきたために中央を空けられなかった。ファビアン・シェアも戻り3人でラッシュフォードを囲もうとしたが、その瞬間にラッシュフォードはブルーノ・フェルナンデスへパス。

 DF3人は中央に集められ、フリーとなったブルーノ・フェルナンデスはGKとの1対1を冷静に決めた。クラフトも急いで対応に行くも間に合わず。ラッシュフォードのカットインを生かした、ブルーノ・フェルナンデスのランニングが秀逸な逆転シーンだった。

 ユナイテッドはここからさらに2点を追加し、4-1で快勝した。

【動画】プレミアリーグ第5節 ニューカッスルvsマンチェスター・Uハイライト
(ブルーノ・フェルナンデスのゴールは、4分32秒〜5分22秒)

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