スペインの夢を粉砕。小国ポルトガルの知恵が光る今季のCL集中開催地 (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 赤木真二●写真 photo by Akagi Shinji

 16年前のジョゼ・アルバラーデに話を戻せば、ポルトガルは後半12分、ヌーノ・ゴメスの振り向きざまのシュートが決まり、スペインに1-0で勝利した。その結果、優勝候補にも推されていたスペインはグループリーグ敗退の憂き目に遭う。片やポルトガルは準優勝。決勝でギリシャに敗れ、優勝は逃したものの、大会は成功裏に幕を閉じた。

 さらにスペイン勢は、16年後もこの地で早々と敗れることになった。レアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリードは揃ってCLでベスト4に残ることなく敗退した。

 UEFAリーグランキングで現在、首位を行くスペインだが、イングランドに急接近され、来季早々にも逆転を許しそうなピンチに陥っている。ポルトガルは、その昔、スペインに侵攻されるとたびたび加勢に駆けつけたくれた友好国イングランドをアシストする役目も果たしている。

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