歴代スーパースターがズラリ!ワールドサッカー「天才ランキング」 (2ページ目)
第2位:リオネル・メッシ(13ポイント)
「メッシは、最初からメッシではなかった――。
筆者がバルサB時代のメッシを取材した時、他を圧倒する輝きを感じたが、そこには危うさもあった。小柄で俊敏なドリブラーで強気だが、壊されてしまうのでは、という不安。その手の若手アタッカーというのは毎年、何人か出てきたからだ。
メッシが他の選手と違ったのは、チームメイトの技術を取り込むセンスだろう。ダニエウ・アウベスなど複数の選手が語っていることだが、メッシは自分より優れた技巧に目をつけ、それをコピーし、敵と対峙し、自分のものとして革新させられた。十代の頃は精度が低かったFKで、いつの間にか世界有数のキッカーになったことは好例だろう。
その点、ロナウジーニョ、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタという名手と同じチームだったことはアドバンテージだった。
『アップデート』――そこに、天才メッシの本質があるのだ」(スポーツライター・小宮良之氏)
「どんなに努力しても、どんなに教えてもたどり着けない。メッシの能力は見た瞬間に、『これは天から与えられた才能。作れるものではない』と諦めさせる輝きがあります。サッカーの歴史上、最も優れた選手ではないでしょうか。
ただし、若い頃のように単純なウイングでプレーするだけなら、今ほどの評価はなかったと思います。革命が起きたのは、やはりジョゼップ・グアルディオラによってポジションを中央に移されてから。
天賦の才能を発揮するのに、サイドで180度の景色はあまりに狭すぎます。天才には360度の自由が必要。あの経験があってこそ、メッシの才能は余すことなく引き出されたのだと思います」(サッカーライター・清水英斗氏)
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