バルサ新監督に悪評の嵐。「悪い監督」「人間的にNG」...メッシどうする?
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「(ロナルド・)クーマンのバルセロナ監督就任は、待望されていた。すでに書き記されていたことだ」
バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は、オランダ人クーマンの監督就任を"運命の救世主の降臨"に喩えた。
今シーズンのバルサは不振を極めた。リーガ・エスパニョーラのタイトルを失い、チャンピオンズリーグでは2-8とバイエルンに惨敗。クラブの崩壊危機も囁かれる。
そして2020-21シーズン、クーマンは解任されたキケ・セティエン監督に代わって、指揮官を任されることになった。これまでオランダ代表を率いていたが、EURO2020が延期とり、一部違約金の支払いで"円満退任"したとされる。
クーマンはかつて一世を風靡した「ドリームチーム」の一員。今も栄光のイレブンのひとりと言えるだけに、バルサの伝統を継承し、再建を図るリーダーとして期待されるが......。はたしてクーマンはバルサを救えるのか?
バルセロナの新監督に就任したロナルド・クーマン そもそも、スペインにおけるクーマンの指揮官としての評価は高くない。
その大きな理由としては、2007-08シーズン、バレンシアで指揮をとった時代の失敗があるからだろう。
「5カ月でチームを完全にぶち壊した。最後は選手に対し、別れの挨拶すらしなかった。悪い監督の典型。人間的にノーグッドだ」
当時、バレンシアでプレーしていたホアキン・サンチェス(ベティス)の言葉には、敵意さえ滲む。
クーマンは就任早々、ダビド・アルベルダ、サンティアゴ・カニサレス、ミゲル・アンヘル・アングロの3人の主力をチーム活動から排除。人間的に横暴で傲慢なやり方に、チーム内外で不満が噴出した。
「我々はずっと4-4-2、4-4-1-1でプレーし、それに慣れていていた。しかし、クーマンは全く違うシステムを採用し、ちぐはぐのままでやり通した。はっきり言うけど、出てってくれてよかった」
やはり当時、バレンシアに所属していたビセンテ・ロドリゲスも、独裁型リーダーに辟易していたことを告白している。
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