バルサ新監督に悪評の嵐。「悪い監督」
「人間的にNG」...メッシどうする? (2ページ目)
クーマンはバレンシアでシーズン途中での解任となったが、奇跡的にスペイン国王杯を取った。最悪なのは、それに奢った"自らを正当化する"発言だった。
「ホアキンは3000万ユーロで獲得したが、30ユーロの価値しかなかった。彼の関心は夕食で5、6本のワインが揃っているかどうか」
あまりに礼を欠いている。この点、同じオランダ人監督と言っても、ヨハン・クライフやフランク・ライカールトとは性格が違う。バルサで優勝しながら嫌われ者だったルイス・ファン・ハールとよく似ている。
クーマンは、厳しい規律と秩序を重んじる監督として知られる。下位のクラブや一部の若手にとっては、それがアドバンテージになるかもしれない。低迷していたフェイエノールトを立て直した手腕などは、実に見事だった。また、サウサンプトンでは、フィルジル・ファン・ダイク(リバプール)を発掘。オランダ代表でも、EURO2016、2018ロシアワールドカップと国際舞台から離れていたチームを、EURO2020本大会に導いた。
自分の子飼いの選手を集め、組織を作り、強くする力はある。一方、独善的で、高圧的な行動が多く、采配に自由度がない。選手からの評判の悪さが目立つ。
「クーマンに与えられたものなど何ひとつないよ」
エバートンでプレーしていた元バルサのジェラール・デウロフェウ(ワトフォード)も、辛辣に語っている。
クーマンはチームを締め上げ、規律を植え付けることはできる。しかしその戦いは。たとえばジョゼップ・グアルディオラが成し遂げた"革新的な攻撃サッカー"からは程遠い。再建を名目にした"コストカッター"にもなり得るだろう。
「(リオネル・)メッシは世界一の選手であることを証明し続けてきた。監督として、敵のチームにいるよりも、味方にいることを望むのは当然だ。できるだけ長く、バルサでプレーしてくれることを望む」
クーマンは、リオネル・メッシが新チームの中心であることを明言している。しかし、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバ、ジェラール・ピケなどは、「絶対に売らない」というリストから外した。ルイス・スアレスの移籍はラウタロ・マルティネス(インテル)次第だ。
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