バルサらしさの消失。首位陥落よりも
未来を左右する深刻な問題がある (4ページ目)
「金庫にお金がない」
それは噂ではなく、周知の事実である。今年1月には、ストライカー獲得のため、カルレス・ペレス、アレハンドロ・マルケスというラ・マシア出身の若手を売却せざるを得なかった。そして有望な若手を売って手にしたのが、29歳のブライスワイトという"凡庸の域を出ない"FWだったのは悪い冗談か。
ブライスワイトは献身的かつ謙虚な選手で、たとえば交代直後は勢いを出せるが、数分で埋もれてしまう。23億円の移籍金の価値は見出せない。戦術の邪魔にならないだけで、ストライカーとしては突出したものがなく(得点力はスアレスの足元にも及ばない)、バルサの選手としては物足りないと言わざるを得ない。ユーティリティ性や戦術適応なら、ペレスで十分だった。
来季に向け、バルサはアルトゥールとボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチ(ユベントス)の交換トレードを発表した。
また、ポルトガルU―21代表の左利きサイドアタッカー、フランシスコ・トリンカオ(ブラガ)、スペインU―21代表の右利きサイドアタッカー、ペドリ(ペドロ・ゴンサレス・ロペス/ラス・パルマス)の加入も決定済み。他にスアレス級のストライカーも物色中で、ラウタロ・マルティネス(インテル)が有力か。
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