全員正念場。香川真司、岡崎慎司、柴崎岳、リーガ2部怒涛の終盤戦 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by MarcaMedia/AFLO

 降格圏の19位からは脱出したが、6月22日現在で17位と"危険水域"にある(15位から6チームが勝ち点差3でひしめき合う。また、20位のオビエドは1試合未消化)。

 柴崎は3-4-1-2システムのダブルボランチの一角で、攻守のかじを取っている。その技量は明らかに非凡だ。チームとしてイニシアチブを取った時は、存在感が光る。シーズン途中まで"戦犯"のひとりに数えられたことを考えれば、鮮やかな巻き返しだ。

 しかし、チームの調子が下降線に入って以来、彼自身のプレーも停滞気味と言える。

 直近の第34節ラージョ戦では、バスケス監督が柴崎をローテーションで休ませ、前節から6人を入れ替えて4バックでスタートしたが、これは裏目に出た。攻守にちぐはぐで、一時は2点リードされてしまう。後半はシステムを戻し、交代で入れたエムレ・チョラク、ウーゴ・バジェホ、クリスティアン・サントスが活躍し、どうにか引き分けた。

 デポルの軸はDFペルー・ノラスコアイン、MF柴崎、FWサビン・メリーノの3人だが、ラージョ戦ではノラスコアインが右足首を捻挫。最低でも2試合は欠場することになりそうだ。システムの根幹を担っていただけに、守備が崩壊しなければいいが......。

 リーガ2部は残り8試合。週2試合のペースが続き、怒涛のフィナーレとなる。

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