久保建英に現地紙は高評価。レアル・マドリードの選手として試練は続く (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Agencia EFE/AFLO

 マジョルカ戦に交代で入ったロケ・メサは1部で十分なキャリアがあるファンタジスタ。同じくブライアン・ヒルはセビージャで将来を嘱望されるドリブラーで、マジョルカを追いつめた。

 そして86分だった。レガネスのエース、オスカル・ロドリゲスがゴールから約20メートル、やや左のFKをセットし、右足を振り抜いた。ボールは無回転で高速スライダーのような軌道を描いて、ゴール右上隅に突き刺さった。

 レガネスの窮地を救ったオスカルは21歳で、レアル・マドリードから期限付き移籍している。マドリードの下部組織出身選手らしく、戦術、技術、体力、メンタルとコンプリートで弱点が少ない。FKひとつをとってもパワーを感じさせる。

 トップ下が本職だが、インサイドハーフや左サイドなども担当。レガネスは2年目で成熟が見られ、チーム最多の9得点を記録している。

「レアル・ソシエダがマルティン・ウーデゴールの代わりに狙っているのは、久保ではなく、彼だ」とも言われている。

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