際立つレアルの老獪さ。ジダン監督は
「奇異な状況」に自信あり (3ページ目)
29分、ラモスが縦パスをカットすると、そのまま攻め上がり、ベンゼマへパスを送る。ベンゼマはドリブルで持ち上がり、逆サイドのアザールに通す。アザールはGKと1対1になった後、ゴール前まで疾駆したラモスに折り返し、2点目を奪った。ゴールまでの時間、手数、どちらも最小限だった。
35分にも、左サイドの自陣深くでクロースがボールを奪い、カウンターを発動。ロドリゴ、ベンゼマ、カルバハル、アザール、ベンゼマ、アザールと、流れるように敵陣までボールをつないでいる。アザールの右足シュートはブロックされたが、クリアが弱くなったところ、それを拾ったマルセロが左足を一閃した。
レアル・マドリードは前半だけで3-0とリードを広げ、ほぼ勝利を手中に収めている。それが気のゆるみになったのか、後半に入ると、反発したエイバルにペースを奪われて、59分には1点を返された。
60分、ジダンは3人を一斉に交代させたが、状況を好転させることができていない。特に交代で入ったガレス・ベイルの動きは鈍く、単純なパスミスもあって、足を引っ張っていた。観客が入っていたら、猛烈なブーイングを浴びていただろう。
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