2020.06.12

メッシの高額年俸が頭痛のタネ。
コロナ危機でバルサの経営もガタガタ

  • 高橋智行●文 text by Takahashi Tomoyuki
  • photo by Getty Images

 新型コロナウイルスの感染拡大を懸念したスペイン政府が、3月14日に非常事態宣言を発令したことにより、各クラブが活動停止を余儀なくされた。クラブや選手、もちろんファンも、当初は真っ暗なトンネルの中にいるような、先の見えない状況がつづいた。

コロナ禍で苦しい経営のバルセロナは、メッシの高額年俸が財政を圧迫 シーズン中止という最悪のシナリオも視野に入れた各クラブは、大幅な収入減を想定した措置を講じ始めた。

 ほぼすべてのクラブが、「選手の給与をカットする」「国の補償制度ERTE(エルテ:一時雇用調整)に頼る」かどうかの決断に迫られた。

 各クラブの対応は大きく3つに分かれた。1つ目は「選手の給与カット」も「ERTE利用」も実行、2つ目は「選手の給与カット」のみ実施、3つ目は「何も行なわない」。

「ERTE」とは、今回のような非常時に経営が厳しくなった企業などに対し、スペイン政府が雇用契約の一時停止、もしくは労働日の削減を認め、失業手当として給与の70%を支払う補償制度である。

 プリメーラ(1部)のクラブで、1つ目の措置を選択したのは、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、セビージャ、バレンシア、エスパニョール、アラベス、オサスナ、グラナダの8クラブ。