田中亜土夢が語るフィンランド現地情報「サウナのことも伝えたい」

  • 了戒美子●photo by Ryokai Yoshiko

 今年3月、田中亜土夢は2度目の海外チャレンジを決断した。行き先はHJKヘルシンキ。2015年から2017年まで3シーズン過ごしたクラブだ。今回の契約は7月末までだった。フィンランドは日本と同じ春秋制で、4月にシーズンが始まる。短期間の契約は決意の表れでもあった。

「そのあとはステップアップもしたいし、違う世界も見てみたい」

 2020年前半を古巣ヘルシンキで戦い、夏の移籍市場に間に合わせる。フィンランドは大好きなところだが、現役のサッカー選手としては行ける限りのところまで行きたい。さらに、いろいろな文化に触れて吸収し、知的好奇心も満たしたい。1987年生まれの32歳はそう考えて2度目の移籍を決めた。

7月1日からのフィンランドリーグ開幕を待ち望む田中亜土夢7月1日からのフィンランドリーグ開幕を待ち望む田中亜土夢 しかしそんなプランは、新型コロナの影響で一変した。

 3月上旬、クラブは活動自粛に入った。4月11日の開幕戦に向けてトレーニングを行なっている最中のことだった。加入したばかりの田中も、自宅でクラブから与えられたメニューをこなしながら過ごす日々が始まった。

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