岡崎慎司にウエスカファンもぞっこん。リーガ2部で最高評価されている (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

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 初めての対面だったが、質問で切り込むほどに、彼は直感的に答え、打てば響く感覚だった。そこで写真撮影でも一歩踏み込もうと、広報担当者がいない隙に気分を盛り上げ、上半身裸の一枚を撮っている。

「キューピーみたいな体ですよ」

 岡崎は何の衒(てら)いもなく、上着を脱いだ。

 その開放的な性格に圧倒された。その場を楽しむ。それは彼の特性だった。分け隔てする狭量さがなく、陽気さに富み、開け放っているからこそ、人が踏み込めるし、自らも踏み入れる。

 そのパーソナリティはプレーに反映されている。

 卓抜としたコミュニケーション力で、岡崎はヨーロッパで進撃した。ブンデスリーガのシュツットガルト、マインツでゴールを量産。プレミアリーグのレスターではリーグ優勝に貢献し、チャンピオンズリーグベスト8進出に寄与した。日本代表としては3度のワールドカップに出場し、50得点を記録している。

 そして2019年7月末、岡崎はリーガ2部マラガを新天地に選んだ。

 その経歴はチーム内で群を抜き、エースとして迎えられた。プレシーズンでは違いを見せつけている。ただし、クラブが財政面の問題を解決できず、登録すらままならなかった。

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