塩谷司が生活するコロナ禍のUAE。
日本とは違う「さまざまな規制がある」 (5ページ目)
「生まれ育った徳島や、長くプレーした広島には、家族もいれば知り合いもいて、病院では1週間続けて同じマスクを使用しているという話も聞きました。そうした状況を何とかできないだろうかと思っていたところ、知り合いを通じてマスクをまとめて購入できるという話をもらったんです。
徳島の感染者は比較的少ないみたいですけど、それでもマスクは不足しているという。広島も含めて、お世話になった土地や人たちの力に少しでもなれればなと」
その思いから、塩谷は広島市に8000枚、徳島市に1万枚のマスクを寄贈。約1年前に地元・徳島にサッカースクールを開校したことも含めて、そこには常に「感謝」の気持ちがある。
「関東近郊ならば、子どもたちがサッカーをする選択肢は、たくさんあると思うんです。チームもたくさんあって、いろいろな指導者もいる。でも、地方になると、活動しているチーム数も限られてくる。
僕が育った徳島は、グラウンドもかなり少ないんです。そうした環境を少しでもよくできたらいいなという思いは、ずっと、ずっとあった。だから、スクール事業を通して徳島のスポーツ界を活性させられたらいいなと」
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