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セリエA再開にウルトラスが猛反発。
「犠牲者にリスペクトを!」 (5ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 選手について言えば、リーグが再開するのであれば多くが1日も早くピッチに戻りたいと思っているだろう。個人での練習には限度がある。試合をしなければプレーの勘も鈍る。ただし、外国人選手はほとんどがイタリアから脱出して母国に帰っていたため、戻ってきてもすぐにはチームに合流することができない。政府の決定に従って、2週間、自宅待機をする必要がある。

 来週の月曜日から集団での練習が始まるが、まずは選手の身心の状態をチェックする必要があるだろう。感染したパウロ・ディバラ(ユベントス)も今は元気になったが、ずっと練習していなかった彼の体力がどうなっているのかはまだわからない。

 チームドクターの責務は非常に重いものとなるだろう。スポーツドクター協会は、4日に1度の選手全員の検査を提案しているが、政府はまず合宿の前に一度、その24時間後にもう一度の検査を求めている。すべてが未定であり、おまけに何が正しいかがわかっていない状態だ。

 一方で、サポーターは早期の再開には否定的だ。各クラブの熱狂的なサポーターグループ、ウルトラスは普段のライバル関係を乗り越え、200以上のグループが手を結び、「Stop Football. No football without fans」のスローガンのもと、リーグ再開に反対の声を上げている。

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