2020.05.12

キエフのシェフチェンコとゲルマン魂。
キレたジーコと美人記者の質問

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ところがバイエルンは粘りを発揮。後半33分、シュテファン・エッフェンベルクが直接FKを決めると、後半43分にはクリステン・ヤンカーが、彼らしい泥臭いゴールを決め、3-3とした。

 続く第2戦もバイエルンは手堅い試合を演じ、1-0で勝利。ディナモ・キエフとシェフチェンコの決勝進出の夢を葬った。ドイツのゲルマン魂ここにあり。そう言いたくなる試合だったが、バイエルンはカンプノウで行なわれた続く決勝で、マンチェスター・ユナイテッドに大逆転負けを許している。後半のロスタイムに同点ゴール、逆転ゴールを立て続けに奪われ、優勝を逃した。

 筆者がゲルマン魂を見たのは、旧オリンピスキで行なわれたディナモ・キエフ戦が最後だった気がする。

 もし、ディナモがあの試合で3-1としたあと、もう少しだけ巧く戦っていれば、1998-99シーズンの優勝はマンUではなくディナモ・キエフの頭上に輝いていたとは率直な感想だ。

 それから5年8カ月が経過した2005年10月。旧オリンピスキに日本代表(ジーコジャパン)がやってきた。ウクライナ対日本。キックオフは平日の午後5時。しかも雨模様ということで、スタンドはガラガラ。さらに言えば、ウクライナのメンバーは2軍だった。シェフチェンコの姿も、当然のことながらどこにも見当たらなかった。