いま久保建英が優先すべきことは?PSGに移籍したらライバルは3人 (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 しかし、その可能性は別として、久保とPSGの相性について考察する意味はあるかもしれない。少なくとも「久保がパリSGに移籍したら......」というシミュレーションは、今後の久保の進路を予測するうえで、何かしらのヒントになるはずだ。

 まず、今季のマジョルカとPSGの基本システムを比較して、久保がPSGのサッカーにフィットする可能性を探ってみる。

 ビセンテ・モレーノ監督率いる今季のマジョルカは、4−2−3−1をベースにチームを構築。しかし、思うような結果を残せないでいると、シーズンの中盤から4−3−3、4−4−2、あるいは3−5−2を併用しながら建て直しを図っていた。

 そのなかで久保に与えられたポジションは、右ウイングの位置。時に左サイドやトップ下でプレーすることもあったが、右サイドから中央へカットインするプレーを得意とする久保を、基本的に指揮官は右サイドに配置することを好んだ。

 ただし、久保が一度失いかけていたスタメンの座を取り戻す過程で見え始めた変化として挙げられるのは、中央や左サイドへの流動的な動きだった。試合を重ねるごとにクチョ・エルナンデスとの連係が増えたことで流動性が高まり、お互いがより持ち味を発揮しやすい環境ができあがった印象だ。

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