かつてシメオネとグアルディオラが激突。アトレティコ本拠地の数奇な歴史

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

追憶の欧州スタジアム紀行(1)
ワンダ・メトロポリターノ(マドリード)

 2017-18シーズンからアトレティコ・マドリードがホームスタジアムとして使用しているUEFA認定のカテゴリー4(旧5つ星)スタジアム、ワンダ・メトロポリターノ。2019-20シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)決勝、リバプール対トッテナム・ホットスパー戦が開催された。

 マドリードの中心地から地下鉄7番線に乗ること約20分。エスタディオ・メトロポリターノ駅に到着する。スタジアムは駅の目の前だ。

アトレティコ・マドリードの本拠地ワンダ・メトロポリターノアトレティコ・マドリードの本拠地ワンダ・メトロポリターノ それまで、アトレティコがホームとして使用してきたビセンテ・カルデロンは、市街地の南西部に位置していた。パリで言うならパルク・デ・プランスのように、中心地からそう遠くない場所にあった。東京で言うなら品川のちょっと先。大井町、大森あたりか。

 アトレティコは本拠地を、そこからほぼ逆方向に引っ越した感じだ。東方向の郊外。東京都から千葉県に入ったあたりと言えばわかりやすいだろうか。

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