ネイマールが守備に奔走で味方が拍手。PSG今季ベストマッチで8強 (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images


 この試合でカバーニが記録した走行距離は、両チームトップとなる11.97km。

 2トップの1角としてプレーしながらシュートがわずか1本に終わったカバーニではあるが、この試合においては守備面で大きく貢献。ファーストディフェンダーとしてだけでなく、ネイマールが攻め残りする場面では、それによって生まれる中盤のスペースを埋めるという重責を果たしていた。

 クラブ歴代トップの200ゴールを記録するカバーニが、チャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトステージのようなハイレベルな相手との試合で不可欠な戦力であることを、あらためて証明した格好だ。

 同じくチーム3番目の走行距離(10.47km)をマークしたネイマールも、この試合では普段とは比べものにならないほど、必死になって守備に奔走した。

 ネイマールが献身的にディフェンスするたびにベンチから沸いた拍手は、チームをひとつにし、全体の士気を高める効果もあった。そのことは、前半28分のダイビングヘッドで決めた先制ゴール以上に、クローズアップされてしかるべきポイントと言っても過言ではないだろう。

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