本田圭佑のデビュー戦決定。ボタフォゴと監督は「最高の形」を準備中

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 本田圭佑のデビューは、予想されていたこの日曜日のスーパーマッチ、フラメンゴ戦でも、その後のカンピオナート・カリオカ(リオデジャネイロ州選手権)の試合でもなかった。

 パウロ・アルトゥオリ監督はチームの会議のあと、3月5日木曜日の20時45分(日本時間の6日8時45分)に本田のデビュー戦を決定したと、ブラジルの各メディアに伝えた。

 その試合とはリオのリーグ戦ではなく、3月10日に行なわれるブラジル全国区のコパ・ド・ブラジル(ブラジル杯)戦。対戦相手はパラマ。かつてカズ・ミウラ(三浦知良/横浜FC)がプレーしたことのあるクリチーバと同じ州にあるチームで、かなり手強い相手だ。ボタフォゴにとっては重要な試合で、カップ戦で駒を進めるためには必ず勝たなくてはいけない。

3月10日のパラマ戦でデビューすると見られる本田圭佑(ボタフォゴ)photo by Wagner Meier/Getty Images3月10日のパラマ戦でデビューすると見られる本田圭佑(ボタフォゴ)photo by Wagner Meier/Getty Images デビューの地はリオデジャネイロの郊外にある「ニルトン・サントス・スタジアム」。スタジアムはリオ市が所有するものだが、長いことボタフォゴのホームスタジアムとして使われている。

 このスタジアムはかつて、「ジョアン・アベランジェ・スタジアム」と呼ばれていた。ご存知、20年以上にわたりFIFAの会長を務めていた人物だ。しかし彼の詐欺行為が発覚したあとは、名前をニルトン・サントスに変えた。こちらは1960年代のボタフォゴの名プレーヤーである。ただ、サポーターはスタジアムのある地区の場所から、シンプルに「エンジェニャウ」と呼んでいる。

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