三好康児、ケガを乗り越え奮闘中。アントワープでスタメン復帰を目指す (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images


 彼らは2003−04シーズンに1部リーグから降格すると、13シーズンの長きにわたって2部リーグでのプレーを余儀なくされた。それでも、スタジアムは大観衆で湧き上がっていた。『眠れる巨人』。それが、アントワープのもうひとつのニックネームだった。

 2017−18シーズンに1部リーグに復帰してから、アントワープのホームスタジアム「ボサイルスタディオン」はますます熱狂度を増している。キックオフから全力でインテンシティの高いサッカーを挑むのは、今も昔も変わらない(それゆえ、中だるみの時間帯が生まれてしまうのは課題)。

 しかし、選手の質の高さは、昔とは雲泥の差だ。ムボカニ、ディディエル・ランケル・ゼ、ファリス・ハルーン、リオル・ラファエロフなど、個性派が集まっている。ベテラン選手が多い気もするが、第28節を終えても彼らのコンディションはかなりよく、オーステンデ戦でもセカンドボールをよく拾っていた。

3 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る