本田圭佑をキープレーヤーに。ボタフォゴ新監督がクラブに要求した条件 (4ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 しかし、法律の改正が、その現実を変えた。ブラジルのチームもいまや利潤を追い求める会社となることができるようになった。どこかの企業や金持ちがチームを運営することも可能となった。ただ一朝一夕にこの変化についていくのはかなり難しい。ボタフォゴはこの点で、どこよりも速やかにこの変化を受け入れている。

 アウトゥオリはこの先進的なチームに対し、3つの条件のもとに監督就任を引き受けている。

 まずコーチとしてレネ・ウェベルを連れていくこと。ウェベルは2003年にU‐20ブラジル代表を率い、いくつものチームでアウトゥオリの右腕を務める。次に本田圭佑をチームのキープレーヤーとするために、練習メニューなどで彼に便宜をはかること。そしてチームが会社組織となったら、チームディレクターに就任すること。

 ボタフォゴが企業化すれば、ブラジルのトップチームの間での革命ともなる。そしてアウトゥオリは企業化した最先端のチームの、マーケティングの責任も負う初のチームディレクターとなることができるのだ。


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