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本田圭佑を迎えるボタフォゴの思惑。
ブラジルでは熱狂と疑念が待つ (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 おそらく本田にとって、ボタフォゴは一番行きたいチームではなかっただろう。ボタフォゴからオファーを受けたとされるこの1月24日には「自分はまだヨーロッパでプレーしたい」という趣旨の発言をしている。しかしこのサポーターの予想以上の盛り上がりが、最終的な決断に悩んでいた本田を動かしたのではないかと私は思う。

 かつてボタフォゴではオランダ人のクラレンス・セードルフがプレーしていた(彼は本田のミラン時代の監督でもあった)。セードルフはブラジルサッカー史上最高の外国人選手と言われている。本田もボタフォゴが今シーズン参戦する3つの戦い――カンピオナート・カリオカ(リオ州選手権)、カンピオナート・ブラジレイロ、コパ・ド・ブラジル(ブラジル杯)において、非ブラジル人で一番有名な選手となるはずだ。かつてCSKAモスクワ、そしてミランでプレーしたキャリアは無視できない。

 だがもちろん、ポジティブな反応だけではない。ブラジルのメディアはどちらかというと懐疑的だ。

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