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浅野拓磨が体感するセルビアサッカー。
「高みを目指さないと潰される」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 Ryokai Yoshiko
  • photo by Reuters/AFLO

「加入して、入りはよかったのに、なかなかそこから結果が残せなかった。チームの中でも、『こいつ、大丈夫なのかって思われているんじゃないか』という雰囲気も流れていたりしていました。だけどその中でも、海外4年目となり、自分が何をするべきかということをしっかり考えながらやれているなというのは、感じています。

 周りの目や信頼は、自分がうまくいっていない時にはなかなか感じにくいものだと思います。(信頼を感じられなくても)割り切って、『こんなところで終われない』『自分がやるべきことはなんなのか』というのを、オフザピッチの時や練習に入る前にちょっと考えたり。メンタルの部分での整え方、考え方っていうのは、ちょっとずつ自分なりにできているのかな、と思います」

 浅野は取材中、「こんなところで終われない」という言葉を何度か繰り返した。パルチザンでの出場機会は増えているが、もっと高いレベルを知っているからこその言葉だろう。欧州に来るきっかけになったプレミアリーグや、昨季までいたブンデスリーガでプレーすることを目指しながら、浅野はセルビアで牙を研いでいる。

 12月8日、浅野はラド・ベオグラード戦に先発フル出場。チームは1-2で勝利した。セルビアリーグは年内あと1試合。その後は約2カ月のウィンターブレイクに入る。

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