2019.11.27

南野拓実の同僚が移籍市場の目玉。
19歳ハーランド移籍金は120億

  • 鈴木達郎●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

 ノルウェー代表の19歳、アーリング・ハーランドは、今季のレッドブル・ザルツブルク(オーストリア)で最も注目を集める存在だ。

多くのクラブが獲得を目指していると言われる、ザルツブルクのハーランド 欧州チャンピオンズリーグ(CL)では、バイエルンのロベルト・レバンドフスキ、マンチェスター・シティのラヒーム・スターリングら名だたるアタッカーを差し置いて、4試合7得点という活躍で得点王ランキングのトップに立っている。

 ザルツブルクの同組には、ベルギーのゲンク、イタリアのナポリ、そして昨年の覇者イングランドのリバプールがいる。強豪揃いのグループでこれだけの成績を残したことで、入団からわずか10カ月の間に推定市場価格はそれまでの6倍の3000万ユーロ(約36億円)にまで跳ね上がった。そして、バイエルンやマンチェスター・ユナイテッドが獲得を狙っていると噂されている。

 このキャリアの急上昇には、自身の才能や能力はもちろんだが、さまざまな”偶然”がタイミング良く重なったことにも支えられている。

 幸運だったのは、なによりも今季のザルツブルクが、レッドブルが2005-06シーズンにクラブの経営に乗り出してから、欧州CLに初出場を果たしたことだろう。これはリバプールとトットナムのプレミアリーグ勢が昨シーズンのCL決勝に勝ち進んだことで、リーグ4位以内が今季のCL本戦へ行く切符を確保。これにより、UEFAの5年評価ランキングで11位だったオーストリアのリーグ戦を優勝したザルツブルクに出場権が回ってきたのだ。

 これまで国内リーグ戦で優勝しても、CL予選に回り涙を飲んできたザルツブルクだけに、昨季終了時点ですでにCL本大会への出場権を得られたことは、望外の喜びだった。

 仮にヨーロッパリーグ(EL)や国内リーグで同じ数の得点を挙げたとしても、ここまで爆発的に注目を集め、市場価値が上昇していたとは考えにくい。CLという世界中の注目が集まる「ショーケース」にあがれたのは、幸運のひとつだ。