イタリア人記者が冨安健洋を絶賛。
ガゼッタ紙は新星ベスト5に選出 (2ページ目)
何よりも驚かされたのは高い順応性だ。彼は驚くほどの早さでボローニャの、そしてイタリアのサッカーに馴染んできている。ここ約1カ月、彼のプレーを見てきたが、日々成長しているのがよくわかる。サイドバックは攻守に参加し、ポジショニングが難しいが、新たなポジションにも熱心に取り組んでいる。
今後の課題として感じられたのは、チームメイトとのコンビネーションの向上と、スタミナだ。この試合でも同じく右サイドでプレーするリカルド・オルソリーニとの連係がもう少し必要であると感じられた。また、激しい運動量を求められるサイドバックであるため、終盤近くになると疲れが見え始めた。冨安自身もそのことは感じたようで、試合後には「チームメイトとのピッチでのコミュニケーションをもっと向上させたい」と言っていた。
移籍市場の閉まる前に、ボローニャはミハイロビッチが強く望んでいた大物選手の獲得を決めた。"チリの闘犬"ことガリー・メデル(ベジクタシュ)。契約までは秒読みだ。彼の加入でチームのレギュラーに多少変動が起こることは必至だが、冨安には大きな影響はないと思われる。
なにしろ彼は、わが『ガゼッタ・デロ・スポルト』の、「開幕戦で輝いた新星トップ5」のひとりにも選ばれているのだ(その他の4人はウディネーゼのロドリゴ・ベカン、ブレシアのディミトリ・ビソリ、フィオレンティーナのリッカルド・スコッティル、レッチェのフィリッポ・ファルコ)。
ボローニャの目は確かだった。目論見はまさに的中と言ったところで、冨安は今後のボローニャの大きな力となっていくことだろう。今回、彼はヴェローナのダルコ・ラゾヴィッチをよく抑えていた。冨安がクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)をマークするところを見るのが、今から楽しみだ。
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