2019.05.16

堂安律、オランダ2年目の成長。
「プレーオフの4試合で5点獲る」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 5月12日に行なわれたフォルトゥナ戦で、堂安律が25メートルの弾丸シュートを決めた。オランダリーグでは昨年12月8日以来、本当に久々のゴールだった。

 試合後、フローニンゲンのデニー・バイス監督は、手放しで喜んだ。

今季のレギュラーシーズンを終えた堂安律「堂安のゴールはワールドクラス。彼のクオリティの高さによって生まれたゴールだ。3-0の勝利に華を添えてくれた。アジアカップから戻ってからも、ずっと試合に出続けていた。彼にはむずかしい時期もあった。そして、とても若い。堂安はとってもいい奴で、本当にいい選手だ」

 その前のズウォレ戦でFWカイ・シールハイスの先制ゴールをアシストした堂安は、シーズン終盤に入って、ようやくプレーがゴールに直結し始めた。

 しかし、15日に行なわれたエメン戦の堂安は、前半3本のシュートを打ったものの、後半は強引な仕掛けも実らず、今ひとつの出来に終わった。

 本人も、本来の実力を発揮できなかったと感じていたのか、「見ている人が、たぶん楽しくなかったゲームかなと思います。少し退屈なゲームをしてしまった、という印象です」と、0-1で敗れた試合を振り返った。

 これで、オランダリーグのレギュラーシーズン34試合が終わった。今季の堂安は29試合に出場し、5ゴール・3アシスト。オランダルーキーイヤーとなった昨季、堂安は9ゴール・4アシストを記録しただけに、本人にとっても、周囲にとっても、満足できない結果だろう。

 だが、バイス監督は「時折、人々は彼が20歳であることを忘れている」と、堂安のことを擁護する。

 堂安は昨季も29試合に出たが、1試合当たりの出場時間は79分だった。それに対し、今季のそれは87分。堂安がベンチに下がることは滅多になかった。

 堂安は「間違いなく、監督は僕のことを評価してくれていて、使ってくれている」とバイス監督の信頼を感じながらプレーしている。

 フローニンゲンでクリエイティブなプレーヤーと呼べそうな選手は、堂安とMFミムン・マヒのみ。今季マミは7ゴール・6アシストを挙げたものの、ピッチでのコンディションが安定せず、バイス監督はマヒをベンチに下げて堂安を残すことが多かった。