移籍先未定の岡崎慎司、レスター退団後は「本能の赴くままに」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 実を言うと、岡崎は2年前から移籍の可能性を口にしていた。理由は、純粋にストライカーとしてプレーできる場所で勝負したいと考えていたから。レスターでは、守備をこなす「ディフェンシブストライカー」のイメージが強すぎるあまり、タスクも役割も、そこから離れることができなかった。

 ちょうど1年前にも、岡崎は「ずっとレスターに残りたいと思っているわけではない。もちろん、レスターに残っても、プレーするイメージはできている。もし(新シーズンでチームが)違っても、それは自分にとってチャレンジになる」と語り、移籍の可能性をちらつかせていた。

 こうした流れが、今年1月に移籍希望を明言することにつながった。ハダースフィールド・タウンの獲得オファーは、レスター側が拒否したことで実現しなかったが、おそらくレスターが契約延長を提示したとしても、岡崎が首を縦に振ることはなかったように思う。

 いずれにせよ、波乱に満ちたレスターでの挑戦は、ここでピリオドが打たれた。

 果たして、岡崎の新天地はどこになるのか――。ひとつだけ間違いないのは、移籍先がどこになろうとも、懸命にゴールを目指す岡崎の姿は、決して変わらないということだ。

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